2020年05月24日
コロナ禍で始める、最強の投資手法とは?②
コロナショックによる株式市場の大幅下落。
下がった株価は買いのチャンスともいえますが、どのような手法で投資を行えば良いでしょうか。
こういった局面では、「ドルコスト平均法」による積立投資が有効になると考えます。
その効果を見ていきましょう。
上図表をご覧ください。これは実際にドルコスト平均法で、ある投資信託を1月~12月まで毎月1万円ずつ購入し続けた場合にどうなるかをシミュレーションしたものです。(図表はクリックすると大きくなります)
最初に投資信託を購入した1月時点では1口あたり10円で1,000口を購入しています。その後値下がりが続き、9月には1口当たり2円と当初の1/5の価額にまで下落しました。10~12月は上昇し、12月は当初の購入価格の半値の1口5円まで戻して投資期間が終了しました。この1年間の投資で、損失が出たのか利益が出たのかを計算すると以下のようになります。
◯12月末時点での投資信託の価格:1口5円×27,123口=135,615円
◯12月末時点での総投資金額:120,000円
◯損益:135,615円-120,000円=15,615円(利益)
今回のシミュレーションでは、投資をスタートした1月時点では、1口当たり10円だった投資信託が、投資終了時の12月には半値の1口5円になってしまいました。もし仮に1月に12万円全額を投資していたとすると、12月には半額の6万円 になったはずです。
ドルコスト平均法を活用して投資を行ったことで、1年間のトータルの損益では利益が出る結果となりました。なぜこのような結果になったのでしょうか。
ポイントは「時間分散」と「一定金額の買付」です。
投資のタイミングを分散したことで一口当たりの投資価格が平準化されたこと(時間分散)、次に、高いときには少なく、安いときには多くの口数を購 入することで(一定金額の買付)、高い価格の時に投資した値下がりを、低い価格で投資した分の値上がりでカバーできたということです。
ドルコスト平均法は、価格の上下げがある投資対象であれば、スタートのタイミングをあまり気にせずに始めても、良い結果が得られる可能性が高くなる投資手法です。ただ、価格が低いときに購入して、高いときに売却したほうがメリットはより大きくなります。
それでは、どのような投資対象がドルコスト平均法に向いているといえるでしょうか。
まず、当たり前ですが、価格が下がり続けているような投資対象は、いくらドルコスト平均法で積立を行っても良い結果は得られません。中長期的には価格が上昇していくことが見込まれる投資対象でなければならないでしょう。次に、価格の上下がほとんどないような投資対象も適していないといえます。ドルコスト平均法での積立投資は、価格変動がある投資対象について、平均購入単価を平準化することでリスクをヘッジ(回避)しているのですが、もともと価格の変動があまりないものは、その効果が顕著に現れないからです。よって、価格があまり動かない単一銘柄に投資するよりかは、いくつもの株式がミックスされ、ある程度価格変動のある投資信託をドルコスト平均法で積立投資するのが良いでしょう。先の記事でご紹介したNISAを活用すれば一定額まで非課税で運用できるので、さらに投資効果を高めることができます。
みどり財産では、有益になる情報を定期的にメールマガジンにて無料でご紹介しております。
この機会にぜひご登録をお願いいたします。メルマガ登録はこちら
最後までお読みいただき、ありがとうございました。