2020年06月15日
with コロナ時代の経営手法
東京支店長の内田です。
東京アラートが6月12日午前零時をもって解除され、レインボーブリッジも虹色に変わりました。
緊急事態宣言や東京アラートの解除があっても、新型コロナにより、新しい生活様式や新しい働き方のスタイルが広まり、新たな社会と時代が始まっていることは確かです。
〇コロナ時代における経営
withコロナ、postコロナのコロナ時代ともいうべき危機の時代は、一方で、チャンスの時代でもあります。
懸命の模索の中から、新しいビジネスモデルを生み出していければ、ピンチがチャンスとなります。
環境適応力が問われているのです。
当面は、もちろん、事業資金を確保するため、危機対応の特別融資や雇用調整助成金の利用また、国税、地方税の減免・納税猶予等の税制上の緊急経済対策の各種措置の利用等を検討、実行されていると思います。
さらに、事業継続の観点からの保険の見直しなども有効でしょう。
今後は、生き残りをかけて、小さくとも新たな市場を開拓・創造を追い求めていく中で、忘れてならないのは、投資機会に投資ができたり、金融機関から資金調達ができる財務状況になっていることです。
〇キーワードは、営業キャッシュフローの最大化
環境適応すべく現在の事業の構造の見直し、既存市場での強味・弱味の源泉の差異検証等をしながら、新しい事業投資の機会を逃さないための財務状態にするには、どうしたらよいでしょうか?
マジックがあるわけではありません。
その答えは、営業キャッシュフローを最大化することです。
キャッシュフローとは、現預金の増減ですが、営業キャッシュフローの最大化とは、営業活動からの現預金を最大化していくことです。
〇営業キャッシュフローの4つの要素
営業キャッシュフローは、次の4つの要素から考えることができます。
①売上 ②変動費 ③固定費 ④運転資金 です。
・売上をいかに引き上げていくか?
・変動費をいかに引き下げていくか?
・固定費をいかに引き下げていくか?
・運転資金をいかに減らしていくか?
これらについて、さらに要素に分解してアイデアを探していきます。
(例)売上拡大について
・顧客数を増やしていく⇒新規顧客の開拓、取引継続率のアップ等
・取引量を増やしていく⇒戦略商品でのシェアアップ、購買頻度のアップ等
・単価を引き上げる⇒見積りの検証、セールスミックスでの客単価のアップ等
〇まとめ
コロナショックによる新しい社会と時代には、新しいビジネスモデルが求められています。
その新しいビジネスモデルを展開していくための投資機会に、それを逃さない財務体質を強化していくことがとても重要です。
その財務体質の強化とは、営業キャッシュフローを最大化を目指すことです。