2022年02月25日
大谷翔平選手の日米の税金
ロシアのウクライナ侵攻が始まり、多くの人命が失われております。一日も早い終結と平和が訪れることを願っております。
今回のコラムは、メジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手を取り上げます。
大谷選手の2021年のシーズンは、リアル二刀流で、打者では、46本塁打、100打点、投手としては、130回1/3を投げて、9勝2敗、奪三振156個、防御率3.18の大活躍で、アメリカンリーグのMVPにも輝きました。今やMLBのスーパースターです。
その大谷選手の2021年の年俸は、300万ドル(約3億4400万円)、2022年は550万ドル(約6億3040万円)です。
高額年俸のようですが、彼の昨シーズンの成績からは、非常に低い年俸と言われております。ただし、今後の契約更改での大幅アップ、年俸5000万ドルでの5年契約の予測もでています。
こんな大谷選手の税金は、どうなっているのでしょう。
彼は、アメリカにベースを置いていますので、アメリカの居住者となり、日本の非居住者として取扱われます。
彼の個人の収入は、主にMLBの年俸と日本でのCM出演料と思われます。アメリカの居住者なので、MLBの年俸とCM出演料等のすべての収入を合算した金額を、アメリカの税法に従って、申告し、税金を支払うことになります。
一方、日本で非居住者でも、CM出演料は、日本で発生した所得のため、日本で源泉徴収されます。
CM出演料は、日本とアメリカの両方で課税されてしまうので、アメリカでの税金から、日本での源泉徴収額を控除して納税することになります。
したがって、最終的には、ベースであるアメリカの税法の税率で計算されたこととなります。
なお、アメリカの所得税は、連邦税、州税、市税があります。州税、市税は、州、市で異なり、所得税がかからない州、市もあります。
今シーズンは、MLBと選手会の労使交渉が未だまとまりませんが、遅れることなく開幕し、大谷選手が二刀流で昨シーズン以上に大活躍することを大いに期待しています!