2016年03月24日
マネー・ショートを観て
こんにちは(^O^)/日本M&Aセンターの国際会議なるものが、今年はハワイで開催され、我々も参加してきました。
M&Aは、国内においても認知度が高まり、中小企業も取り組む一般的な取引となりました。
このような環境下で、まだ顕在化していないM&Aニーズはどこにあるのか、そして顕在化させるにはどうすればよいのか…。貴重なアイデアを手に入れることができました。
M&Aセンター会議のほかにも現地金融マン、不動産ブローカーなどとコンタクトをとり、貴重な情報を得ることができました。
このあたりの話しは、またの機会に…。
さて、公示地価が発表されました。
平成28年3月23日の日経新聞によれば、東京都中央区銀座4丁目「山野楽器銀座本店」で1㎡当たり4,010万円となり、都心でミニバブルが起きた2008年の3,900万円を上回り、公示地価として最高を更新したそうです。
また、大阪心斎橋では45.1%の急騰、名古屋の「大名古屋ビルヂング」近くの地価は36.0%上昇、福岡の「JRJP博多ビル」近隣の商業地の地価は、24.5%上がったそうです。
ニセコや湯布院も上昇とのこと。
一方で、地方は変わらず厳しい状況です。
商業地で全47都道府県のうち31県、住宅地では37道府県で下落とのこと。
人口減少スピードの速い秋田県では商業地が4.2%下落したそうです。
四国では、高松、松山、徳島、高知の中心部で若干の上昇ないし横ばいが見られましたが、全体では下落が続いています。
不動産価格は、根本的には人口とリンクしているため、人口減少が進む地域では下落が続くでしょう。
明るい兆しが見えた四県の中心部でも長期的には楽観できないでしょう。
銀座の地価がリーマンショック前を超えてきたと聞くと、またしてもバブルか?と思ってしまいます。
どうなのでしょうか…。
そこで、今日の本題なのですが、ハワイからの帰りの飛行機で「マネー・ショート 華麗なる大逆転」という映画を見ました。
全然知らなかったのですが、今、上映されている映画です。
2007年のサブプライムショックから2008年のリーマンショックへと向かう一連の流れを追ったドキュメンタリーとも言える素晴らしい映画です。
後で知りましたが、第88回アカデミー賞脚色賞を受賞しているそうです。
サブプライムショックやリーマンショックがどのようにして起こったのかがよく分かります。
盲目的な信頼や少しずつの無責任が何層にも重なり、破壊的なリスクを内包する金融商品が作られ、投資額が膨らんでいく様が分かりやすく描かれています。
バブルの中にいるときはそうと気付かず、終わってみるとバブルだったと気付く。そんなことを客観的に教えてくれる映画です。
今の東京の不動産市場はバブルでしょうか。
①超長期投資を前提
②十分な自己資金
③可能な限り長期期間の低金利借入
④コントロールできる範囲内でのリスクテイク
この4つの要素を客観的に判断することさえできれば、今からの不動産投資も怖くはない?
もっとも、この客観的に判断するということが難しいのですが…(;^_^A