2008年08月13日
いつか来た道?
不動産は今とんでもないことになっています。不動産に関係のある業者の資金詰まりは、大きな広がりを見せています。
換金売りの物件情報が、僕たちのもとには毎日、何件も持ち込まれています。
8月11日のワールドビジネスサテライトの特集は、まさに今(少し遅い気もしますが)の不動産状況を的確に伝えています。
ワールドビジネスサテライトの特集は、マンションを中心に不動産不況を伝えていますが、実態はマンションにとどまりません。
テナントビルやコインパーキング用地なども換金売りがどんどん出てきています。
特集の中では、4割~5割の価格下落を伝えています。
実際に少し前まで、5億円くらいで売りに出されていたものが3億円くらいまで下がっています。
80億円で買った物件を50億円で売りたいので、買い手を紹介してほしいという話もあったりします。
不動産業界の環境が大きく変化したのは、銀行融資の環境が変わったためです。
少し前にも書きましたが、今、不動産業界には、ニューマネーが入ってこなくなっています。
今が買いという考え方もあります。
ひとつ言えることは、不動産を買うのであれば、できるだけ都会の不動産が良いということです。
地価の二極化はますます進むでしょう。
インフレになれば土地が上がるという説もありますが、当てはまるとすると、本当に需要の高い、例えば都会の不動産でしょう。
すでに、このインフレになれば、なんでもかんでもモノの値段が上がるという構造自体が変化してしまっている可能性もあります。
資源や材料の価格が上昇するが、株や不動産はさがり、金利も上がらない。こんな状況が今までにあったのでしょうか。そして、日本だけではなく、世界中で同じ現象が見られます。
不動産については、特に住宅(宅地も含む)を購入しようとしている個人の方は、十分な検討が必要な時期です。
テレビ東京系列 ワールドビジネスサテライト 2008年8月11日「資金難で倒産急増の裏」
テレビ東京系列 ワールドビジネスサテライト 2008年8月11日「資金難で倒産急増の裏」ビデオ