2008年07月30日
下がり続ける時代の不動産の鉄則
先日に引き続き、不動産関連書籍をご紹介します。「下がり続ける時代の不動産の鉄則」です。
下がり続ける時代の不動産の鉄則 (日経ビジネス人文庫)/幸田 昌則- ¥700
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2003年8月に出版された本です。
文庫サイズになってしまっています。
僕がこの本を買ったのは、確か、2004年の年末か、2005年の年初だったと記憶しています。
買った当時の帯には、「買う人、売る人、貸す人、必読。」とありました。
まさにそのとおりの本です。
マイホームを買おうかと悩んでいる方から、プロの不動産プレーヤーまで、誰が読んでも役立つ内容です。
豊富なデータを緻密に分析し、どのような不動産が保有価値があり、どのような不動産が下がるのか、明快に示されています。
2008年の現在でも、まったく色あせない内容には驚かされます。
特に、今、マイホームを買うかどうか、一戸建てにするかマンションにするかと悩んでいる方にはお勧めです。
住宅購入が、どれほどのリスクを抱えているか、よく分かります。
リスクがあるから、家を買うのはやめとけということではありません。リスクを把握して、購入を検討することが大事だと思います。
また、土地持ち資産家の方で、特に、その資産を承継する側の方にお勧めです。
今のうちに、親に不動産を現金化してもらって、相続対策を打つことを本気で考えるきっかけとなるかもしれません。
あるいは、他の不動産への組み換えを本気で考えるきっかけとなるかもしれません。
持っていること自体がリスクと気づくきっかけになるかもしれません。
不動産取引は大きな取引です。
当然、リスクもあります。
有価証券取引なんかの場合にはリスクに敏感になる方が、不動産取引ではかなり甘いリスク管理をしていることも多く、驚かされます。
こんな時代下の不動産取引のリスクを把握するための、最良の入門書の一つだと思います。