2008年10月04日
【会社 売却 / 事業 売却】アリコ、エジソン、スター、3社売却へ
昨日10月3日の夜、日付も変わろうとしていたころ、大きなニュースが報道されました。AIGが日本の3生保(アリコジャパン、AIGエジソン生命、AIGスター生命)を売却することを決定したとのこと。
少しホッとしました。
僕たちは法人とその経営者一族に、法人個人の節税対策、資産運用、そしてリスクマネジメントのコンサルティングを行っています。これらの提案には、生命保険が欠かせません。
僕たちのお客様の多くが、様々な目的で、その目的に合った生命保険を活用されています。
AIG破綻危機の報道は、僕たちのお客様に大きな不安を与えました。
そして、ここにきて日本の生保3社の売却決定。
良かったです。
「売却」は「破たん」とは違います。
「売却」は株式のやり取りになります。つまりM&Aです。
株式の売買の場合、その法人が第三者と締結している契約はそのまま引き継がれる場合が一般的です。
今回はその契約が「生命保険契約」ということになります。
契約者との保険契約は維持継続される見込みです。
本日の日経新聞に詳しい記事が出ています。
その記事によると、AIGエジソン生命(旧東邦生命)とAIGスター生命(旧千代田生命)は、東邦生命や千代田生命が破たんした際に不採算契約を切っているために、保有契約は健全とのこと。
この2社は、AIGの子会社で日本法人であるので、株式売買も実現性が高いと思われてきました。以前から売却対象として名前が挙がっていました。
問題はアリコでした。
保険事業の中核を占める会社で、こちらもAIGの子会社ですが、アリコジャパンは日本法人ではなく、アメリカのアリコの支店として日本で展開してきました。
アリコの日本の保険事業を切り離すのは難しいと考えられてきました。
ところが記事によると、アメリカに本社を置く会社ごと売却を考えているとのこと。一気に前進するかもです。
買収には、日本生命、東京海上ホールディングスが関心を示しているとのこと。
また、アリアンツや英プルデンシャルの名前も挙がってきているとのこと。
余計な情報ですが、ある保険会社はすでにデューデリとはいかないまでも買収効果の測定を済ませているそうです。
業界再編に大いに期待します。
とにかく、契約者の契約及び契約条件が保護されことを強く希望します。