2020年11月18日
新型コロナショック エアアジア・ジャパン破綻!

エアアジア・ジャパンの破産手続き開始が東京地裁に申し立てられました。
負債総額は217億円弱。うち80億円以上がエアアジア関係会社に対する債務、6億円程度が公租公課。債権者は2万人以上とのこと。
2020年11月18日の日経新聞記事によれば、欠航便のチケットの返金を受けられていない顧客が少なくとも2万3千人以上いるとのことですが、もう少し細かい情報では、直接購入者約23,400名で約3億7,100円相当、旅行会社経由での購入者は、人数は不明ですが約1億4,900万円で、合計5億2,100万円相当になるようです。
旅行会社経由は、Go to利用の方もいたのでしょうか…。
チケット代金の返金については、エアアジア本体は、グループ国際線の搭乗代金などに使える「クレジットアカウント」で対応するというアイデアを出しているようです。
現金での払い戻しにも応じたいようですが、払い戻しの原資が確保できておらず、保全管財人弁護士は「株主に支援できないか協議していく」と話しているようです。道義的には株主に支援を求めるのも分からなくはないですが、株主に支援の義務はありません。
未払賃金の存在も報じられており、国の未払い賃金立替制度の利用を見込むようです。混乱の様子が伝わってきます。
2020年11月18日の日経新聞の記事によれば、保有機材はリースで3機とのこと。エアバスA320型3機とのこと。リース会社からエアアジアの関連会社を通じてリースを受けていたそうです。
エアアジア・ジャパン向けの機材が日本型オペレーティングリースの物件として組成されたという話は聞いていないのですが、果たしてどうでしょうか。
エアアジア向けの機材は過去に日本型オペレーティングリースの物件として組成されています。また、1機丸ごと投資の対象機として投資家に案内されていた時期もあり、任意組合方式により1機保有している投資家も複数いるはずです。
エアアジアグループの財務状況の悪化が報じられており、関連会社では航空機リース料の未払いが生じていることも報道されています。
日本の投資家に影響がないことを祈るばかりです。
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新型コロナショック 始まった航空会社の経営破綻、オペレーティングリースへの影響は
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