コラム Column

2019年06月10日

フィードフォワード思考での月次決算

6月になりまして、一部の地方では既に梅雨入りし、蒸し暑く、じめじめした日が続いていますが、いかがお過ごしですか?

みどり財産東京支店長の公認会計士、税理士の内田です。

初めて、コラムを書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

今回は、フィードフォワード思考での月次決算についてのお話です。

月次決算については、皆さんの会社でも行われていることと思います。

例えば、6月月次であれば、6月単月の経営成績、財政状態を反映した試算表(月次の損益計算書と貸借対照表)を作成していると思います。

下記は、3月期末決算の会社の6月月次時点での試算表(うち月次の損益計算書)を例示したものです。

20190610 実績試算表

期首である4月から6月までの3か月の各月及び累積の経営成績の結果が記載されています。

多くの会社では、月次損益の推移の増減や予算との過不足等の原因を分析するというふうに利用しているでしょう。

ただし、これは、あくまで6月までの過去の経営成績の結果です。いわば、フィードバック思考です。

 

月次決算で、さらに大事なのは、フィードフォワード思考です。

フィードフォワード思考の月次決算の管理資料のイメージは、例えば、下記のようなものです。

 20190610 実績+予測

上記の資料のように、月次決算でも年次決算での数値をきちんと予測することが重要です。

そのうえで、年次目標値への不足額を掴んで、その不足をどのように埋めていくかを社内で議論し、必要な対策を迅速に行い、場合によっては、経営戦略を見直しすることも行います。

ここでのポイントは、毎月次で、年次の目標額への不足を数値で明確にすることによって、目標額達成への取組みが明確になることです。

また、年次決算の予測数値を毎月次に継続してみていくことで、節税についての取組みも明確にしていくことができます。

 

 

 

 

 

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