2015年07月23日
永住権という安心感
こんにちは(^O^)/東芝がエライことになってますね…。
株は暴落して、そろそろ買い場かとも思いましたが、訴訟リスクなどが表面化してくると、よくわからなくなってきます。
監査法人もどうなるのでしょうか…。
株式投資はプロでも勝率49%。
インサイダー情報を利用した取引や、今回のような粉飾決算があるため、プロでも勝率は二分の一以下…とは、弊社特別顧問の竹本の口癖です。
こういうことがあると、「なるほどなぁ」と思ってしまいます。
さて、先々週末から先週半ばにかけて、タイ、バンコクと、マレーシア、クアラルンプールに行ってきました。
弊社が所属する青山財産ネットワークスの海外研修ツアーでした。
初めて、バンコクとクアラルンプールに行きましたが、どちらも本当の新興国でした。
特にバンコクは、エマージングカントリーそのものといった印象でした。
水に注意するのは当たり前ですが、屋台のものは絶対に食べるなとガイドに言われ、まず食べ物に注意が必要でした。
道路は昔からの道をそのまま使っているためか、計画性がないためか、一方通行ばかりで遠回りをしなければ目的地に到着できません。慢性的な渋滞で、近くに行くにも時間がかかります。曲がるところを間違えれば、またぐるっと回って帰ってこなければならず、軌道修正にも時間がかかります。
やたらと野良犬(もしかすると最終的には食用か?)が多く、衛生面で問題がありそうなプレハブ住宅が大都市バンコクの中心部に数多くあります。
ガイドによれば、バンコクは地震がないため、鉄骨の建物はないそうです。鉄筋にはなっているそうです。
実際に建築中の高級コンドミニアムを見に行きましたが、ざっくりとした造りでした。
数年前には、雨期にコンクリートが十分に固まらないうちに次のコンクリートを積み上げて作っていたビルが、夜の間に崩れ落ちるという事故があったそうです。
お国柄…ですね。
クアラルンプールは、バンコクに比べるとかなり都市化が進んだ印象でした。
でも、クアラルンプールでも時々、大トカゲが現れ、他国からの出稼ぎ労働者は、その大トカゲを捕って焼いて食べるそうです…。
そんなクアラルンプールで興味深い話しを聞くことができました。
マレーシアでは、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という10年更新の永住ビザが取れるそうです。
日本以外の永住権を得るという話しはシンガポールでも聞きましたが、実際に日本人が永住ビザを取れる国はそう多くないようです。
その中でもマレーシアは、比較的条件が緩く、MM2Hの取得は現実的なようです。
厳密に言うと、MM2Hは、10年更新なので、「永住」ではありません。
現状では、10年後に更新可能であるため、「永住権」と考えられています。
ただし、制度改正の可能性は否定できません。今後は、現在よりもMM2Hの取得条件が厳しくなることが予測されていますが、更新に際しても何らかの条件変更がなされる可能性が否定できないようです。
将来のことは分かりませんが、とりあえず10年間のロングステイビザは取得できます。
MM2Hの取得条件は、50歳以上の方と50歳未満の方で違います。
まず、50歳以上の方の場合。
1.35万リンギッド(約1,150万円)以上の財産証明
2.月額1万リンギッド(約33万円)以上の収入証明
3.15万リンギッド(約500万円)以上をマレーシアの金融機関へ定期預金する
4.マレーシアの医療保険に加入する(60歳以上の申請者は免除)
次に、50歳未満の方の場合。
1.50万リンギッド(約1,650万円)以上の財産証明
2.月額1万リンギッド(約33万円)以上の収入証明
3.30万リンギッド(約1,000万円)以上をマレーシアの金融機関へ定期預金する
4.マレーシアの医療保険に加入する
条件は、基本的には経済面だけで、年齢や宗教的な制限はないそうです。
現状は、かなり緩い条件だと思います。
海外永住ビザというと、税のメリットを考えますが、当たり前ですが、これは人により異なります。
相続贈与税であれば、あげる側ともらう側の両方が5年以上海外にいなければなりません。
所得税は、年間183日以上海外にいなければなりませんし、実質で判断されるので、183日海外にいれば良いというわけでもありません。
国外財産が5,000万円超になれば、税務署に調書を提出しなければならないという訳の分からない義務も生じます。
直接的な税メリットを求めてMM2Hを取得するということよりも、海外で生活できる可能性を確保できるということに着目すべきと考えます。
現地エージェントからの情報によれば、2013年の日本からのMM2Hの申請数は、年間1,800組を超えたそうです。これは、2012年の申請数の2倍になるそうです。
この増加は、2011年3月の東日本大震災および福島原発事故が大きく関係していると考えられているそうです。
今後、MM2H取得に関する情報を弊社のお客様にご提供してまいりたいと考えています。
条件の緩いうちに、リスクヘッジのための具体策として、みんなで一緒に考えていきましょう!