2013年01月10日
シンガポールに行ってみて…
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
弊社は1月4日が仕事始めでしたが、1月4日夕方から1月8日早朝にかけて、社員旅行兼研修旅行へ行ってきました。
行先は、シンガポールです。
僕は、前々からシンガポールに行きたかったのですが、今回、念願かなって初めてのシンガポール渡航となりました。
やはり行ってみてこそ自分の感覚でいろいろなことが理解できるということが、今回再確認できました。
シンガポールは、都市インフラはすでに完全に整備されています。
道路、鉄道、水上の交通網は完全に整備されていて、高速ネット環境も整っています。
金融機関へも訪問しましたが、ビジネス環境は東京と変わりません。
僕の個人的な印象ですが、他の国と比べると、日本人がコミュニケーションを取りやすい国だと感じました。
中国系の人が人口の77%を占めるようですが、英語が公用語であることが大きく、基本的に意思疎通に問題は生じません。
シンガポールの都市開発庁が実施する都市計画について展示がなされているSingapore City Galleryにも行きました。
狭い国土を効率的に利用するために、極めて合理的な計画が立てられていること、そして計画通りにものごとを進めていく国であることがよくわかりました。
税制についても、極小な国に金と人とモノを集めることを目的として、極めて合理的に考えられた税制になっています。
ちなみに、所得税はMAX20%で、法人税は17%です。
相続税、贈与税はありません。素晴らしい!
日本はというと、今は、税制改正の話題ですね。
1月8日から9日、10日と「法人税の研究」という連載が掲載されています。
日本の法人税率が高く、企業の国際競争力を奪っている。世界では、グローバルタックスプランニングという考え方が当たり前になっていて、より低い税率の国で納税をしようという企業の動きが顕著になってきているという内容です。
税制改正では、法人税率の引き下げや、所得税・相続税強化、贈与税優遇措置の拡充、住宅市場の市場の刺激策などが検討されているようです。
しかしながら、シンガポールのように合理的にダイナミックにといったことにはならないようです…。
昨日、東京で研修会に参加しました。
海外資産運用と移住についての講義がありました。海外を活用することで上手くいくこととそうでないことがあることを学びました。
個人も法人も、正しくリスクを把握して、グローバルタックスプランニングを検討していかねばならない時代になってきたことを感じます。
同じ研修会で、受益複層化信託の活用方法について講義がありました。
昨日の日経新聞に、「英米流相続の知恵」という記事が掲載されていました。
英米では、争族を避けるために、遺言と信託をセットで活用しているという内容です。
信託はイギリスで発祥し、アメリカで発達したそうです。
日本でも、もっと積極的に信託の活用法を検討していかねばならないでしょう。
日本にいても、海外からの英知をうまく活用する必要があるし、ダイナミックなアイデアを受け入れることができるのであれば、グローバルタックスプランニングを実践していく必要があると強く実感した仕事始めの1週間でした。