2012年10月25日
遺言を書くということ
こんにちは(^O^)/今日は久しぶりに一日中社内で作業をしています。
高松は晴天ですが、外に出てみると、空気は冷たさが感じられ、ようやく秋らしくなってきた感じです。
さて、先週火曜日から今週火曜日にかけて、大急ぎで公正証書遺言作成のお手伝いをしました。
僕たちが公正証書遺言作成のお手伝いをする場合、通常では、短くても約3週間から1ヶ月程度の時間を要します。
僕たちが遺言作成のお手伝いをする場合には、まず、クライアントの財産を洗い出し、相続税評価額で財産評価を行います。
財産評価ができれば、相続税が試算できます。
財産評価を行い、その財産に課税される相続税を確認することで、現状を把握します。
現状分析で得た数字を基にクライアントのニーズをヒアリングします。
ヒアリングを基に試算を行い、再びクライアントと打ち合わせを行います。
クライアントのニーズは、様々で、打ち合わせを進めていく中で、どんどん変化していきます。
最終的に確定したご希望を基に、公証人に遺言案を作成してもらいます。
クライアントが、その案にOKを出せば、公証役場で遺言を作成します。
このような手順を経るため、スタートから遺言作成まで、ある程度の時間がかかります。
今回のクライアントは、以前から面識のあった老紳士でした。
ちょっとした資産家の家系に生まれ、これまでは不動産を運用して収入を得てきました。
奥様は、数年前にご体調を崩されたことがきっかけで、今は介護施設で生活をしています。
今年の8月、久しぶりにご連絡をいただき、お会いすることになりました。
お会いすると、不動産の一部を売却し、売却で得た資金を贈与したいとのこと。
事情を伺うと、同居されていたご長男夫婦との間で問題が発生し、ご長男夫婦が家を出ていかれたとのこと。
驚きました。
それから2ヶ月、先週、突然「会いたい」とのお電話。
お会いすると、遺言書をお作りなりたいとのこと。
聞けば、お身体で治療が必要な部分があり、10月〇〇日から入院して手術をされるそうです。
ご本人は、入院するまでに遺言書を作成しておきたいというご希望をお持ちでした。
なんとか、ご希望通り、入院前に公正証書遺言を作成することができました。
ご本人には、「とても安心した」と喜んでいただきました。
「安心した」という感想は、遺言を作成した多くのお客様からいただく感想です。
僕たちのお客様で、遺言書を作成する方のご年齢は、70歳第台以上が多いのですが、中には60代や50代の方もいらっしゃいます。
共通しているのは、どの方もご自分の死を客観的にリアルに捉えて、禍根を残さないために自分が何をすべきかということを考えておられる点です。
自らに課した課題の一つを達成することで、「安心した」という感想になるのではないでしょうか。
そんなことを感じた案件でした。