2008年11月06日
プライス
こんばんは(‐^▽^‐)NYダウ下げに続き、本日の日経平均は大きく下げました。
トヨタが7-9月四半期決算を発表しました。同時に21年3月期決算予測を下方修正しました。
衝撃的な数字です。
明日は荒れるかも・・・です
トヨタは期間従業員を3,000人減らすそうです。
中小企業でも多くの会社が、派遣従業員の人員削減を予定しています。
いよいよ実体経済への波及が本格化してきたように思います。
実体経済の先行きを考えると暗くなってしまいますが、投資の環境には少し変化が感じられます。
いろいろなモノにプライスがつかなかった状況から、売り手と買い手のプライスがマッチングし、取引が成立するようになってきています。
例えば、不動産。
今日、船井財産コンサルタンツ本部のコンサルタントと会いましたが、2億円から3億円くらいの物件について動きが見られるそうです。
10月中旬くらいまでは、不動産の売買成立は皆無に近かったようですが、10月下旬に入り、個人が買うことができる金額の物件についての売買成立が急に増えてきたそうです。
余談ですが、11月4日にダイナシティの破綻が伝えられましたが、デベロッパーやファンドが抱えている大きな物件は、まだまだこれから市場に出てくるものも多いと予測され、まだまだプライスがつかないものが多いそうです。
僕たちのお客様でも、当初17億円で持ち込まれた物件を10億円で購入したお客様がいらっしゃいます。
もちろん17億円という提示額は、不動産の換金売りが増えてきてからの提示額です。
このお客様は当初から10億円ならば購入するという意思表示をしたそうです。当初は売り側が、10億円では話にならないということで引いたそうですが、結果的に10億円で買って欲しいのと依頼を受けたそうです。
どちらの話も、プライスのつかなかった不動産にプライスが付き始めてきたことを表しています。
例えば、有価証券投資。
先週から今週初めにかけて、日経平均は大きく上げました。これだけを見ても、株が買われているということは分かります。
富裕層は、というかキャッシュを持っていた人は、先々週から先週にかけて、大きく動き出しています。
例えば、日経平均に連動する仕組債(すみません。細かい説明は省きます。)。日経平均が8千円台の今こそ購入のタイミングということのようです。
例えば、日本のメガバンクが発行する永久劣後債や永久劣後出資証券。円高も進み、玉を探す動きが活発化しています。
しばらくの間、プライスが付かなかったものにプライスが付く。
一度上がった株が下がる。
オバマ大統領が誕生し、大規模な公共投資の予感。欧州では利下げ。
ジム・ロジャース氏は、商品の優位性を再び主張。
長期投資大前提で投資を考える絶好のタイミングかも知れません。