2011年12月08日
駆け込み個人節税
こんにちは(^O^)/昨日、初めて姫路へ行ってきました。
大阪から高松へ帰る途中に立ち寄り、仕事を済ますという感じで、滞在時間は1時間30分程度。
しかも着いたのは夜だったので、いろいろと見ることができたわけではありません。
姫路の人口は約53万人。
高松が約42万人なので、姫路のほうが11万人多いということになります。
新幹線が止まるということもあり、印象としては、高松に比べるとかなり大きな街に感じます。
国宝の姫路城は改修工事中で、その姿を見ることができませんでした。
姫路駅から姫路城へ一直線に伸びる、おそらくメインストリートと思われる通りを歩いてみました。メインストリート沿いにビルが立ち並び、金融機関が連なります。
ですが、そんなメインストリート沿いのビルにも、空室と思われる空白の看板が目立ちます。
ご多分に漏れない地方都市の厳しさか…とも思いましたが、調べてみると、姫路には老舗大企業も多いようです。
今後の力強い景気回復に期待大です。
さて、今年も残りわずかになってきました。
年末になると、「何か節税できないか」という問い合わせをいただくことが多くなります。
ここで言う節税は、個人所得税の節税です。
個人所得税は、あまり節税の方法がなくて困ります。
あっても小さい規模のものです。
ということで、今回は、来年からはなくなってしまう小さな節税方法です。
「個人年金保険料控除」、ご存知ですか?
源泉徴収票や確定申告書を確認していただき、個人年金保険料控除の欄に5万円の控除額が入っている方は、既に最大限活用できています。ご安心ください。
個人年金保険料控除の欄にまったく数字が記載されていない方や、記載されていても5万円に満たない数字が記載されている方は、平成23年中に、個人年金保険に入ってみませんか?
まだ間に合います。
この個人年金保険料控除は、現在は5万円が控除額の上限ですが、来年平成24年から4万円が控除額の上限となります。
来年から減るのですが、控除額が一律減額になるわけではありません。
平成23年末までに契約した個人年金保険の保険料については、平成24年以降も5万円控除が利用できるのです!
個人年金保険料控除を受けるためには、単に個人年金保険に加入すれば良いのではありません。
一定の要件を満たす契約でなければなりません。
一定の要件とは、
1.本人または配偶者が年金受取人であること
2.保険料が10年以上の期間、定期的に払い込まれるものであること
3.年金が60歳になってから10年以上の期間定期的に支払われるもの、又は年金受取人の生存中において定期的に支払われるものであること
です。
上記、要件は、自分で判断するのは難しいので、保険会社に「個人年金保険料控除が適用になる年金保険に入りたい」と伝えれば、要件を満たした設計をしてもらえるはずです。
これら要件を満たした契約に加入すると、所得税の計算上、個人年金保険料控除という所得控除を受けることができます。
これは、高額所得者のほうが大きなメリットが生じます。
例えば、所得税の最高税率50%の部分の課税を受けている方の場合、個人年金保険料控除を受ける部分は50%の税率で節税ができることになります。
将来的に、年金を受け取るときに、普通に年金で受け取れば、雑所得となります。が、雑所得の対象となるのは、もらった年金から払った保険料を引いた儲けの部分です。
ほとんど税金はかかりませんが、課税される部分は、その人の税率です。50%課税の方であれば、わずかの儲けに対して50%課税されます。
更に節税を図るとすると、年金受取を開始する際に、年金受取を止めて一括受取する方法があります。
この場合、一括で受け取れば、一時所得課税の対象となります。保険金から払った保険料を差し引いた儲けの部分について課税が行われます。
儲けから、まず50万円が控除され、控除後の金額にさらに1/2を乗じます。設けに対して課税は25%が上限です。
年金で受け取っても、一括で受け取っても、払った保険料の部分には税金がかかりません。
保険料を払う時には、50%で節税できて、もらう時には税金がかからないので、免税になったことになります。
個人年金保険料を受けることを目的とする場合、年間の保険料は10万円あれば十分です。
保険料は10万円を超えて、できるだけ10万円に近い金額で設定すると良いでしょう。
このような保険設計をすると、儲けは僅かです。
将来、年金で受け取っても、一括で受け取っても、免税のメリットは生じます。
高額所得が高齢まで継続する方の場合には、一括で受け取ったほうがメリットが大きくなるでしょう。
年間5万円の所得控除ということは、最高税率の方でも節税額は、1年間に25,000円です。
少ないように思いますが、預金金利でこれくらい稼ごうと思うと1,000万円くらいの預金残高が必要です。
まだ控除枠を活用しきれてない方は、投資効率の高さに着目して、最後のチャンスを生かしてください!
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