2011年05月25日
オペのご検討はお早めに(^_^)
こんにちは(^O^)/普段、四国内の移動は車移動が多いのですが、今日は久しぶりにJRで移動しています。
作業時間が確保できて効率的です。
さてさて、今、オペレーティングリースの玉が少ない状態が続いています。
投資家は、できるだけ早いタイミングで検討を開始し、投資実行しなければ、良い案件の玉が手に入らないようです。
ここでいうオペレーティングリースとは、通常のリース形態を指す言葉ではありません。
日本型オペレーティングリース(以下、「JOL」といいます。)のことです。
企業が利益を先送りする際に利用する投資事業です。
いわゆる「タックスシェルター」の役割を果たします。
常に利益を計上する優良企業で節税を考える企業にとっては、おなじみの仕組みです。
JOLは、一般的に、投資家が匿名組合出資契約により出資する投資事業です。
匿名組合は、出資を募りますが、この出資残高を業界では「玉(ぎょく)」と呼ぶようです。
現在、このJOLの玉の供給が少なくなってきているようです。
2009年3月期以降、法人の収益力が弱くなり、需要が小さくなってリース会社が案件組成に慎重になっていたことが理由のようです。
良い案件は、リリース後かなり早いタイミングで募集終了となっているようです。
現状、活発に検討をされているのは9月決算の法人です。
3月決算の法人が、当期の利益予測を基に、具体的な検討を始めることも多いようです。
こうなってくると、初めてJOLに取り組もうという会社は厳しくなってきます。
判断ができず投資決定が遅くなってしまうことが多いからです。
投資決定が遅くなると、決断をしたときには玉がないか、玉があったとしてもその会社が望むような案件ではない場合がほとんどです。
節税も経験…ということでしょうか。
JOLのリピーターの会社も、今期は早めの検討をお勧めします。
3月案件はまだこれからだろうという期待をする投資家もいますが、JOLの案件組成にも震災の影響がでるかもしれません。今年後半は案件組成数が減るかもしれません。
リース会社からの情報に注意を払う必要があります。
少し話が飛びますが、このような節税の話からも法人にとって財務会計及び管理会計が重要であることが分かります。
例えば、JOLへの投資を早めに検討しようと思っても、今期の収益予測ができないのではどうにもなりません。
僕たちの経験から言うと、本当の優良会社は、この「会計」がかなりキッチリしています。その重要性を認識し、専任の財務担当者を置き、リアルタイムで会社の数字を管理しています。
「良い会社」と噂される会社でも会計についてはルーズな会社も少なくありません。
僕が新たにお手伝いすることになった6月決算の会社は、まだ平成22年12月までの試算表しかできていません。正確な数字は誰も掴んでいません。これでは、決算対策も講じることができません。
会社の方針は様々です。
規模拡大を追求しない会社も多くあります。
一方で、社長が壮大な計画を話し、事業拡大に意欲満々という会社もあります。こんな会社で業績は悪くはないが頭打ちという会社の場合、財務の管理の面で課題を抱えていることが少なくないように思えます。
会社全体で、きちんと数字と向き合う体制を作っていきたいものですね。
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